Ludlow Castle - ルドロウ・キャッスル -でおこる素敵な出来事
犬のつちのこ


ふぁぁ〜っ、今日もいい天気だなぁ〜っ。


すっかり高くなった空に向かって大〜きく深呼吸。
吸い込む空気も、先月とはずいぶん違う香りになった。

…とは言っても、このバラ園だけはいつもと変わらない香りなんだけどね。


朝の爽やかな空気をたっぷり吸い込みながら軽く散歩をしていると、茂みから一匹の犬がピスピスと鼻を鳴らしてやって来た。

「おはよう、つちのこ。」

つちのこは、メルが買い出しの途中で拾ってきた犬。
最初は泥だらけでボロボロだったけど、洗ってやるとこれがなかなかどうして立派な毛並みをしていて、
おまけにいつもバラ園にいるもんだから、ほのかにバラの匂いが染み付いている。


僕が挨拶したのが分かったのか、つちのこはその場おすわりをしてクゥン、と鳴いてみせた。

おっ、よ〜しよし、賢いじゃないか。
こりゃメルより賢いな。絶対。




ところで、つちのこには変な癖がある。
時に、何もない場所に向かって勢い良く吠え始めるんだ。


昨日も、突然吠え始めた時に、


『どうしたの?…まぁっ!ダメよ!』


騒ぎを聞き付けて飛んできたのはタリア。
慌ててタリアがつちのこに顔を突き付けて止めさせたんだ。


『ダメよ、クリス様はちょっぴりイタズラ好きかもしれないけど、クリス様に向かって吠えてはダメ。同じ家族なのよ?』

つちのこの頭に手をやったまま、ゆっくりとした口調でつちのこを諭していて、つちのこも反省したのか、クゥンと鳴いてタリアの顔をペロリ。


『そう、いいコね。………クリス様、あまりからかってはいけませんよ!』


柔らかな微笑みから急にピシャリとした口調に変えた後、タリアは館へと戻っていった。




…う〜ん、クリス様って…、何だったんだろう?


従僕・ノーマン | -
残ったもの


 あ〜ぁ……


誰も居ない渡り廊下を歩きながら、ぼんやりと庭を眺める。

まだ少し夏の香りが残っている気がするけど、
8月の忙しさも
賑やかさも
今は、もう残ってない。


マーガレット様は学園にお戻りになられて、すっかりお屋敷は静かに……

寂しくなったなぁ……

これで、次にお屋敷にもどられるのはいつだろうか。
冬のクリスマスパーティには、皆様お戻りになるのかなぁ……

学園を卒業したら、ご結婚…か。


うっ…


想像したら、ますます寂しくなってきた…



「くぅ〜ん」


気がつくと、足元に毛玉……ぁ、いやいや、犬が。

お前、確か……メルさんの連れてきた……えーと……


「…のこ……タケノコ?!」

「…くぅ〜ん」

一気に尻尾が垂れ下がる。


それにしても、旦那様もよく許して下さったよなぁ…

でも、よくみると、すごくきれいな毛色。
瞳もすごく綺麗な翡翠色……
まるでマーガレット様のよう……

あぁ!
そーか、そーか!
たけのこ、お前、元気づけてくれるのか!

そうだよな。
タケノコって家族も増えたんだもんな。
落ち込んでいられないよな!

「サンキュー!タケノコ!」
「くぅ〜ん…」

何故だか納得のいかないような表情のタケノコ。

ふふっ
でも、少し元気が出てきたよ!

サンキュー!
タケノコ!!

従者・アンディ | -
つちのこ


チャ〜ス!

つちのこ探しの長旅(買い出し)から帰って来た俺だけど
お屋敷に着いて早々、タリアさんに「すぐ、お風呂へ入りなさい!」って
怒られちゃったテヘー!
やべぇ。俺くさかったかな?

( ´艸`)(爆笑)

あ、俺?
メルでぇ〜す☆
メル・インタイヤ・タッピングちゃんでぇ〜す☆

〜〜(m`∀´)m

そのあと、野宿中に仲良くなったボロボロの犬も連れて
お屋敷に入ろうとした所を、ドゥエインさんにみつかったんだけど
「なんですか、それは」って言われたから

「つちのこデス!」

って、ノリで答えたら………

怒られなかったーーーーヒュ〜!!奇跡!!

怒られるどころか、複雑な顔して
ドゥエインさんってば歩いて行っちゃって〜。
なんだったんだろうなぁ〜アレ。

ん?

もしかして、このボロボロな犬が「つちのこ」っていうのか?
そうか!そうなのか!!
やべぇ!そりゃあ俺チャンってば、怒られない訳だ!!ヒュ〜!!

〜〜(m`∀´)m

つちのこ!
一緒に風呂入ったあとで、俺の部屋に連れて行ってやるからな!
スゲぇんだぜ!俺の部屋には、ベッドがあるんだぜ!ヒュ〜!!
フッカフッカだぜーーーー!!!

従僕・メル | -
faraway


一人書斎で最後の夏のパーティーを思い出す




バルコニーの上をマーガレットが走り抜ける
それがあのパーティーで娘を見た最後の姿だった。

何事かと心配になったものの
タリアが心配要らないと
何故か確信に満ちた目で訴えるものだから
声をかけられずにいた。

バルコニーの上から見下ろす風景
このパーティー全体が見渡せる
よく見るといろんな表情が溢れている

喜びに溢れた顔、あれは・・・
ヴェルニエ子爵か

誰かを探しているような
物憂げな表情、あれは・・・
ラングフォード子爵か

この我が小さき世界にも
これだけの想いがあるのかと思ったものだ。


パーティーの後
ヴェルニエ子爵の表情の意味はすぐにわかった
しかし・・・今にして思うと
ラングフォード子爵の表情は、何かがあったと
思うのが自然ではないだろうか?

ふむ・・・・

若鳥よ、悩むことで見つけられるものあろう
今は精一杯悩むがいいさ

当主・アーネスト | -
power balance
 

夕暮れの風が涼しくなってきました。

今夏 チャールズ様のご提案で新調していただいたメイド服とも
あと もう一月ほどでお別れでしょうか。



――そういえば、あのときは大変でしたね... 。



7月の終わりのティー・パーティーで
初めてこのメイド服をご覧になったときの旦那様。

私のメイド服を見るなり、とても憤慨されたご様子で

「由緒正しき、我がハウエル伯爵家の使用人たるもの、
 そのように派手な格好でその辺をうろうろされては...!」

と、チャールズ様を探し回っていらっしゃいました。


イザベルお嬢様が「かわいいからいいじゃない」と言ってくださっても、
パーティーにいらしてくださったお客様から賛辞をいただいても、
旦那様のお耳にはまるで届いていないご様子。

パーティー中にも関わらず、
大きな声でチャールズ、チャールズ と... ...



そんな事態を収拾してくださったのは、マーガレットお嬢様。



「お母様も、”屋敷の中が明るくなって嬉しい”って、
 喜んでいらしたみたいですけれど...」

この一言で、旦那様はもう何も言わなくなりました。

「相変わらず、お父様はお母様に弱いんだから」

と、後日 マーガレットお嬢様が
とても楽しそうに教えてくださいました。




...そんなことを思い出していると、
廊下からリネットの声が聞こえてきました。

どうやら、ノーマンを探しているようです。
声が、ちょっぴり怒っているようだけれど...

ノーマンといえば、さっきキッチンで
アリスンにちょっかいを出しているところを見かけました。

でも、あっという間にアリスンがうまく言いくるめて
ノーマンはたじたじしていたんですけれどね。


どこもかしこも、

「女は強し」 。
 


...いまは物憂げなため息ばかりのマーガレットお嬢様も、
この壁を乗り越えればそんな女性になれるのでしょうか。


あら?クリストファー様 どうしたんですか?
そんな怯えた表情で...

えっ

「それはオススメしない」、 ですか?


ふふ、心配なさらずとも大丈夫ですよ!

女の子は、誰だって、いつまでもか弱く
守られているだけの存在ではいられませんから... ...

メイド長・タリア | -
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