Ludlow Castle - ルドロウ・キャッスル -でおこる素敵な出来事
胸騒ぎは広がって…


チリリン…
澄んだベルの音が響いた。

はい。お呼びでしょうか?

「サディを。サディアスを呼んでくれないか」


心なしか、少し沈んだ表情の旦那様。
机に広げられている手紙は…
ひょっとしてレオ様から…?


かしこまりました。
すぐにお連れします。


「それから…レオナルドの部屋の整理を…
 荷物は彼の母の元へ送ってやってくれ」

確かに、慌てて出立したレオ様は
身の回りの物をほとんど持っていきませんでしたしね。
きっと不便な思いをしていることでしょう。


はい。そちらもすぐに…
失礼いたします。


退室しようとした私の背後で
旦那様が溜息をつくのが聞こえました。

デボラ様の病状が、あまり良くないのでしょうか?
サディ様にお話というのは、ひょっとして…

その時の胸騒ぎが、的中したことを知ったのは
それからしばらくしてのことでした。



屋敷中の使用人達が呼ばれ、
マーカスさんから報告がされました。

レオ様が、ミシェル様との婚約を破棄されたこと――

それは、ひょっとして…
お屋敷に戻ることがないかもしれないということですか?

レオ様をお慕いする者はたくさんいて
次期当主としてお仕え出来るのを喜んでいた者達にとって
その報せはとてもショックだったようです。
パピヨンも、きっと今頃騒然としていることでしょう。

そして、旦那様はサディ様を次期当主に決められたこと――

ルドロウ・キャッスルに
また大きな転機が訪れようとしているのでしょうか…?

メイド・マオ | comments(0)
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